2月11日、「劇場版 艦これ」のMX4D・4DXでの上映が始まったので、早速両方鑑賞しました。どっちを見たらいいのか迷っている人もいるでしょうから、その違いなどをまとめてみます。
MX4Dと4DXの違い・・・は後述しますが、簡単に言うとどちらも「映像にあわせてシートが動いたり、水しぶきがかかったりする上映」です。
「MX4D」はTOHOシネマズ、「4DX」はそれ以外の映画館で導入されています。結果としての上映システムは似ていますが、お互い全く違うものです。
先にMX4Dを体験。「TOHOシネマズ二条」で鑑賞しました。中央付近の席、お客さんの入りは7割くらいと、なかなか盛況でした。
4DX上映は、「イオンシネマ京都桂川」で鑑賞。休日夜の上映回ということもあってか、お客さんの入りは3割くらいだったでしょうか。
どちらを見たらいいか?と聞かれれば、「4DX」でしょう。イオンシネマ京都桂川だけなのかもしれませんが、4DXのほうがシートの揺れも激しく水しぶきも良く出て、非常に迫力がありました。TOHOシネマズ二条のMX4Dは、音が小さくて迫力が感じられませんでした。シートの揺れやエフェクト等はそこまで悪くはないのですが・・・。
以下、TOHOシネマズ二条の「MX4D」とイオンシネマ京都桂川の「4DX」の良い点、悪い点を挙げてみます。
(他の劇場では音響やモーション、エフェクトの設定が違う可能性があります。)
「MX4D」
(良い点)
・シートの動き等は4DXより細かく設定できるようで、振動などは4DXよりいろいろな種類のものを感じることができた(と思います)。
・肘掛けの先端部分の吹出口から送風されるシステムのようで、風が吹くエフェクトでは4DXと比べるとかなり静かで、映画の音響への影響が少ない。(ただし、持続的に風が吹いているようなエフェクトは出来なさそう。)
・特定のキャラクターが登場するシーンで香水の匂いがピンポイントで出てくる。(印象に残るが若干わざとらしい感じもしました。人によっては煩わしいと感じるかもしれません。)
・演出にあわせて壁面のライトが光る「フラッシュ」が、映像と同じような色で光る(4DXのフラッシュは変色しません)。
(悪い点)
・とにかく音が小さい。本編上映前の予告編ではそれなりに大きい音だったので、もしかするとMX4Dのエフェクトを優先させるためにわざと音を控えめにしているのかもしれません?(ただの推測なので違うかもしれませんが)・・・だとすれば逆効果で迫力が半減してしまっています。
・水のエフェクトを切ることができない。そのためか4DXに比べるとあまり水がかかる演出がなかった。(4DXでは各自でON/OFFを設定できるスイッチがシートにあるがMX4Dにはない。)メガネを掛けている人などは、顔に水がかかると映像がかなり見づらいかもしれません。
・料金が鑑賞料金+1200円と4DXに比べると少し高い。(4DXは鑑賞料金+1000円)ただし、MX4D導入劇場でも+1000円の劇場があるようです。
「4DX」
(良い点)
・シートの揺れが大きく、戦闘シーンでは前後左右に揺れて迫力があります。(MX4Dでももちろんシートは動きます。)振動の種類はMX4Dより少ないらしいが、ちゃんと映像にあわせた振動等があるのであまり気になりません。
・壁面のライトが光る「フラッシュ」は変色せず一色の光だが、シーンにあわせて様々に光る。
・全般的に音が良い。4DXのエフェクトの迫力を倍増させるくらいしっかり大きい音。(ただし、送風時のファンの音が大きく映画の音が聞き取れない、ファンの音が気になるシーンもあります。)
・後半の海戦シーンでは、水しぶきがバンバン上がる映像にあわせてシートに結構な勢いで水がかかり臨場感があります。(なお、水の演出は手元のスイッチでON/OFFを設定できます。)
・追加料金は鑑賞料金+1000円と、MX4Dに比べると少し安い。(それでもそれなりに高いのですが。)
(悪い点)
・送風の演出で使われるファンの音が大きく、かなり気になるシーンがありました。(MX4Dでの風のエフェクトは各シートに装置がついているだけなので、ほとんど音がしません。)
・香りのエフェクトもあるようですが、どのタイミングでそういう匂いがするのかがわかりませんでした。あまり「何か匂いがする!」と感じることがなかったです。
というわけで、TOHOシネマズには申し訳ないのですが、4DXの上映の方が「劇場版 艦これ」の迫力を大艦・・・もとい、体感できると思います。追加料金が高いのですが、この映画が好きな人にはそれだけの価値はあると思います。
残念ながら「劇場版 艦これ」のMX4D・4DX上映は、たくさんお客さんが入っている感じではないのですぐに上映が終わってしまうかもしれません。気になる人はなるべく早めに劇場へ行きましょう!!
(関連リンク)
(参考記事)
→2つの4D映画の違いを比較した結果『MX4D』より『4DX』の方が圧倒的に良いことが分かった
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以下は若干ネタバレの記事です。ご注意ください。
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MX4Dと4DXは全く違うシステムなので、だいたいのシーンでは似たようなエフェクトにはなっているのですが、以下のシーン・演出はそれぞれ違うものでした。
・如月が出てくるシーンで、MX4Dは香水の匂いがする。4DXでは特に匂いがしない(もしくは匂いが弱いのかも?)。
・中盤、時津風が吹雪に「調べる調べる、ガルルー!」とじゃれるシーン。MX4Dはシートが動いていたが、4DXはまったく動かず。その場にやってきた赤城と加賀が冷ややかに「楽しそうね。」などと言っていたので、MX4Dは吹雪視点、4DXは赤城・加賀視点のエフェクトだったのかも・・・?
・一番最後のシーン。MX4Dは何もエフェクトなし。4DXは映像にあわせて風が吹いていました。